セスナ機が飛んでいる音がすると、空を見上げてしまう。 そして、しみじみと秋が深まってきたことを感ずる。 こんなとき、私の心は一時(いっとき)、高校時代へと戻る。 高校時代、テストの都合などで学校が午前中のうちに終わることなどがあったように記憶…
自分にしかできない仕事というものがある。 そういう仕事をしようと思ったら、自分というものを深く知る必要がある。 自分にできること、できないこと。 自分が気持ちよくなること、悪くなること。 そういったことを試行錯誤して把握していく。 仕事は純粋で…
じぶんなりの言葉というものは、他者の言葉でみがかれるものらしい。 たとえば、読書や対話によって。 古典を読むことはじぶんの言葉に普遍性をあたえてくれる。そう信じている。そして、対話は現代性と個別性をあたえてくれる。 そして、じぶんの言葉とそれ…
人生における苦しさは、いろいろとある。ひとによってもそれぞれだと思う。 ただ、人生における苦しみの多くは「期待をすること」によって発生しているのではないか。そんなことを考える。 「これだけ苦しんで頑張っているのだから、これくらいの結果がでる…
NETFLIXで配信されているドキュメンタリーに『CHFE'S TABLE』というものがある。 世界最高クラスの評価を得ているレストランのシェフやそこに関わるひとのインタビューや、調理やサービス、オフの過ごし方の様子を織り交ぜたもので、ボクのお気に入りとなっ…
情報が氾濫している。いろいろなひとがいろいろなことを言う。 すべてが疑わしい。そして、自分で考える。検証する。 そうして、まるで砂金採りのように、膨大な情報のなかから自分が信じることができるものをつかみだしていく。 自分が信じることができるこ…
もしボクがいま、なにかをあきらめようとしている人を見かけたらこう声をかけると思う。 「大丈夫だよ。もう少しでキミの順番がやってくる。それまで準備して待ってるといい」 順番、というものはある。そう思う。そして、それは継続してなにかに取り組んで…
あらゆるサービスがパーソナライズ化していく傾向がある。個々人の特性にあわせて最適化されたサービスが提供されるのだ。 この傾向を強力にあと押ししてくれるのが、人工知能。 いま、ネット空間では言葉を手掛かりにして情報を検索している。そして、すべ…
『セント・オブ・ウーマン』という映画で、アル・パチーノ演じるスレード中佐がラストシーンでこんなセリフを言います。 わたしはここいる若者よりも、もっと若い連中を戦場でみてきた。 むかしは見える目があった。 ある者は腕をもぎとられ、ある者は足をふ…
ボブ・ディランの『時代は変わる』という歌の二番の歌詞 引かれた線 投げつけられた悪態 のろまなやつがはやくなっていく 今はいずれ過去になる 常識は変わってく 先頭にいたやつがびりっけつになる 時代が変わっていくあいだに The line it is drawnThe cur…
いい方法がおもいつくまで何もしないより、とりあえず思いついたまずい方法で何かをしてたほうがいいと思う。
表現でも説明でも仕事でもなんでもいいんですけど、つい付け加えようとしてしまう。 削らなきゃいけないんですよ。ほんとうは。 削れないってことは、じぶんがなにをしようとしているのか、なにを伝えようとしているのかが、明確でないってことです。 本質を…
チューニングできるって、大切なことだと思います。 世の中の動向とか、いま目の前に座って話してるひととか。そういうものにあわせて、自分を変化させ、有益な情報を、適切なタイミングで提供できるかどうか。 そのためには、自分の虚栄心とか利己心ってい…
いろいろありますけど、とりあえず、きょうも少しだけ前にすすんだんで、これでよしとしますかね。
この言葉、ぼくはすこし勘違いしてました。 正確には「気合いのはいった量が質を凌駕する」ですね。 ものごとに漫然ととりくんでいたら、いつまでたっても質なんてあがりません。
じぶんではめちゃくちゃ努力したと思っていても、他人もじぶんとおなじくらい努力しているわけなんで、そういった意味では勘定は全然あいません。 でも、世のなかにはスポットライトがあたる人とあたらない人がいるわけで。 そういったひとたちを観察してい…
ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)は『デミアン』という小説の冒頭にこんな言葉を書きしるしています。 わたしは、自分の中からひとりで出てこようとしたところのものを生きてみようと欲したにすぎない。なぜそれがそんなに困難だったのか。 つづくは…
さいきん、NHKの『とと姉ちゃん』が人気です。 唐沢寿明がえんじる花山伊佐次のモデルになったのは、花森安治という編集者で、雑誌『暮らしの手帖』の編集長をながいあいだつとめていました。 ぼくの記憶によると花森安治さんはこんな意味のことばをのこして…
本を読むということは、なかなかに複雑な行為である。 それは、つまり、「本を読むと具体的にどういう効果があるの?」という質問にたいしてひとことで説明するのがむずかしい、ということだ。 どういう本を読むかにもよるし、どういう読み方をするかにもよ…
先日、テレビをみていたらこんな映像にでくわした。 医療関係者があつまる会議で、実際に手術をしている様子が中継映像として流されており、会議の出席者はその映像を注意深くみつめていたのだ。 それをみていたぼくは「手術ってエンターテイメントになるん…
それほど昔の話ではなくて、ほんの数年前の話です。 そのころの僕は、自分の人生をなんとかしようとしてあがいていました。 仕事が終わったあとにチェーンのコーヒー店にいって、カフェインを摂取すると眠れなくなる体質のくせに、コーヒーを飲みながら哲学…
ぼくが高校生くらいのころに家にパソコンがやってきて、インターネットにつながったんですね。パソコンに詳しい兄貴がいろいろとやってました。 そのころはISDNっていうんですかね。よく電話するときに間違ってFAX番号を入力しちゃうときがあって、そんなと…
企業のネットが星を覆い 電子や光が世界を駆け巡っても 国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来 1990年代に押井守が発表した『攻殻機動隊 Ghost In The Shell』の冒頭にかかげられている文章だ。当時、ずいぶんと話題になったアニメで…
最近は地政学とよばれる分野の本を読むことがおおくなりました。きっかけとなったのは茂木誠さんという駿台予備校で講師をされている方が書いた『世界史で学べ!地政学』という本です。 高校時代、世界史の授業なんかはひたすら寝てましたし、地理もセンター…
ホリエモンこと堀江貴文が近畿大学の卒業式のスピーチでこんなことを言っていました。 「大量の情報にふれて、自分の頭で考えて、そのうえで情報を発信することが大切だ」 ぼくもまったくそうだと思います。これはもうゆるぎのない三点セットで、どこかが欠…
十分に肉体化されていない言葉というのは、うまくないパスのようなもので、それが他人に伝わることはありません。ぼくはそう考えています。 高校受験用の参考書や教科書のほとんどが情報を羅列しているだけで、生身の人間が発した言葉で紡ぎあげられているわ…
ナチスドイツを称賛するひとは、いまの日本にほとんどいないだろう。第二次世界大戦でフランス、ポーランドなどの各国を侵略し、イギリスにミサイル攻撃を仕掛け、独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻した。ホロコーストとよばれるユダヤ人の大量虐殺を行い、…
ここ数日、近現代史にとりつかれて関連する本を集中して読んでいます。きっかけは、茂木誠さんという予備校講師をされている方が書いた『世界史で学べ!地政学』という本です。二週間くらいひたすら読んでいたんですけど、だいたい頭にはいったなと思ったら…
人間は自分の人生に大きく影響されるものである。だから、自分の経験に照らしてものごとを考えたり判断したりすることが多いわけだが、現代のように次々と新しい技術が誕生し、その都度、社会に対して大きなインパクトを与え続けるような社会では、自分の経…
いったい、何がどうすれば「完成」したと言えるのか。けっこう難しい問題です。 ぼくはアニメとか漫画が好きなので、テレビの対談やインタビューの番組で漫画家やアニメの制作現場がでてくると食い入るように見るんですが、当たり前ですけどかれらはみんな絵…