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そろそろ時間というかけがえのない資産を大事にしよう

Time is Money

 職業をえらぶときに年収とかお金に注目するひとって多いですよね。医者とか弁護士を目指すひとが多いのも、社会的な地位が高いとされていることと年収が高いってところにあるんじゃないでしょうか。あとは偏差値が単純に高くて、そういった分かりやすい目標を示してくれてるんで、負けず嫌いのひとなんかは取り組みやすいでしょうね。目標達成すれば、みんな「すごいね」ってほめてくれるし。

 

 普通の親御さんだったら、自分の息子とか娘が受験勉強に没頭しているのをみて叱りつけるなんてことはないでしょう。でも、見方によってはこれは「自分が人生で何をすべきか考える」っていう大切なプロセスをさぼってるっていうふうにもみれるんです。誰にも否定されない、楽な道を選んでるというか。本人もそういった社会的な状況を逆手に利用している意識があるかもしれない。

 

 例えばぼくなんかは、人生の一時期をそういうふうに過ごしていたことがあります。みんなと同じことをやっていれば、ほとんど批判されませんからね。自分のやりたいことをやろうとすると、多くの人から批判を受けるし、場合によっては攻撃もされる。経済的にも苦しい状況に追い込まれる可能性が高まるでしょう。だから、自分のやりたいことはやらずに、ひっそりと生きていました。

 

 求人の情報とかみても、経済的な条件について書かれている割合が多いです。何はともあれ、まずはお金のハナシ。

 

 でも最近おもうんですけど、人生において時間をどう過ごせるかってものすごく大事だなと。

 

 年収が数千万円あったって、朝から晩まで自分の意に沿わない仕事をして、睡眠もろくにとれない、家族と過ごす時間もほとんどない。そんな人生にどんな意味があるのかなと。

 

 もちろん、事業を起こすとか社会をよくするために投資をするとかっていう高邁な理想を掲げていて、そのために人生のある一時期お金をたくさん稼ぐ必要がある、そういう人もいると思いますよ。でも、ほとんどの人は「ひとよりもいい生活をしたい」って漠然と思ってるだけなんじゃないでしょうか。

 

 生活に必要な最低限のお金を稼いだら、あとは自分の好きなことをしたり自分の大切なひとと時間を過ごしたりするほうがいいと思う。

 

 でも、会社の求人で「私たちの会社では、あなたがこれだけの自由な時間を確保できることを保障します」っていうのをうたい文句にしている会社はほとんどみかけないですね。まあ、会社っていうのが何のために存在するのかって話なんですけど。

 

 会社はあくまでも利潤を生み出すのが目的。そんなことを言うひともいるでしょうね。一方で、会社は従業員の幸せのためにあるっていう考えをもっている経営者の方もいらっしゃいます。そういう発想にたって会社というものをとらえるのであれば、従業員に、時間というかけがえのない資産をある程度自由に使わせてあげる、そんな経営を設計してもいいんじゃないでしょうか。

 

 育児とか介護の問題も、労働というものに極端に時間をとられるせいで悪化するでしょう。働く場所も限定されることが多い。それによってたくさんのひとが困ってる。一方で育児とか介護っていう問題を経済的に解決できるだけの資力をもったひとって、そんなに多くない。それに子供を育てるっていうこととか動けなくなった親の面倒をみるっていうことを、経済的に解決していい問題だとも思わない。時間をつかって自分でやる部分とお金を使って他人の手を借りる部分と、それぞれをバランスよく組み合わせることができたらいい。

 

 労働時間を短くする代わりに、生産性をあげればいいだけの話なんですけどね。どうもいまの日本の労働慣習は融通が利かなすぎですね。

 

 今しがたネットで記事を読んでいたんですけど、テニスの錦織圭選手はよく眠るらしいです。ぼくも最近よく寝ているので、なんだか生活習慣が似ていてうれしくなりました。

 

 目をつぶって少し眠るだけで、集中力とか体力ってかなり回復します。だから、眠いのをこらえて仕事したりしても生産性なんてあがんないんだから、企業とか役所でも仮眠室をつくって、仕事中でも寝るようにしたほうがいいと思います。変にまじめなんですよ。変にまじめだっていうのは、結局、目標が曖昧だし戦略をもっていないから変にまじめになるんです。

 

 生産性を本気であげようと思ってたら、昼寝とか推奨するでしょうし、残業とかも絶対的に禁止するでしょうね。だから、多くの企業や役所は生産性をあげようとは思っていない。それはおそらく、無自覚的に。

 

 おそらく、「存続し続ける」ことが目的になっているんだと思います。ただひたすら、組織が存在し続けることに精力を注いでいる。顧客や住民のことなんて、知ったあこっちゃない。自分たちが所属する組織が長続きすればそれでいい。習慣にしたがって、新しいことには挑戦せず、波風を立てないで穏やかに時間の過ぎるのを願って仕事する。

 

 日本という国から活力を奪っているのはこういった姿勢なんだと思います。